前書き
「情報爆発時代」とでもいわれるこの社会は、高度情報化に伴って、人々の利用可能なデータ量も増えつつあり、データ管理も一層難しくなっています。したがって、外付けハードディスクやUSBメモリの代わりに、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージが続々登場しています。クラウドストレージはオンラインストレージとも呼ばれ、データをインターネット上に保存できるサービスです。クラウドストレージを使用することで、外付けハードディスクやUSBメモリを持ち歩かなくても、いつでもどこでも、携帯電話、パソコンなどのプラットフォームでドキュメント、写真、動画などをアップロード・ダウンロード・共有・保存できます。
それらのクラウドストレージの中に、GoogleドライブとDropboxはかなり有名なクラウドストレージです。どれを使うかにまだためらっているユーザーたちに、本稿ではGoogleドライブとDropboxの定義と違いについて説明し、自分に適しているクラウドを見つけましょう。また、この二つのクラウドも利用しているユーザーたちにDropboxとGoogleドライブ間のデータ同期方法もついでに説明します。
Dropbox vs Googleドライブ
Dropboxは、2008年にリリースされ、写真やエクセルファイルの保管と共有に誇るクラウドサービスです。複数デバイスで同時利用でき、利便性が良いです。
GoogleドライブはGoogleにより提供されるオンラインストレージサービスです。Googleアカウントさえ取得すれば、誰でもデータの保存をすることができます。
この二つのクラウドストレージはユーザーにほぼ同じ基本機能を提供し、非常に類似していますが、いくつかの方面で異なっています。いまから、価格とストレージ、セキュリティ対策、ファイル設定などの方面からDropboxとGoogleドライブを徹底的に比較してみます。お役に立てば幸いです。

価格とストレージ
企業といえ、個人といえ、どちらも手頃な価格で使いやすいクラウドディスクを見つけることを望んでいます。もちろん、クラウドディスクの価格とストレージは重要な選択条件の1つになっています。
では、DropboxとGoogleドライブの価格はいくらですか?それぞれの公式ウェブサイトから、DropboxとGoogleドライブの価格は個人用と企業用の2つのバージョンに分かれており、2つのバージョンはそれを使用するユーザーに異なる機能を提供するため、以下の価格比較の表で直感的に確認できます。
注:Googleドライブが提供した15GBのストレージスはGmailやGoogleフォトなどのGoogleサービスと共有しているストレージ容量です。
DropboxとGoogleドライブ:PersonalEditionの価格とストレージ
プラン | 価格 | ストレージ | コスト | |
---|---|---|---|---|
Dropbox | ベーシック | 無料 | 2TB | 0 |
プラス | 1500円/月 | 2TB | 0.75円/GB | |
ファミリー | 2500円/月 | 2TBを共有 | 1.25円/GB | |
Google Drive | 無料プラン | 無料 | 15GB | 0 |
ベーシック | 250円/月 | 100GB | 2.5円/GB | |
スタンダード | 380円/月 | 200GB | 1.9円/GB | |
プレミアム | 1300円/月 | 2TB | 0.65円/GB |
DropboxとGoogleドライブ:EnterpriseEditionの価格とストレージ
プラン | 価格 | ストレージ | コスト | |
---|---|---|---|---|
Dropbox | Professional | 2400円/月 | 3TB | 0.8円/GB |
Professional+eSign | 3650円/月 | 3TB | 1.217円/GB | |
Standard | 月1500円/ユーザー | 1TB | 0.3円/GB | |
Advanced | 月2400円/ユーザー | 必要に応じた容量 | - | |
Google Drive | Business Starter | 月680円/ユーザー | 30GB | 22.7円/GB |
Business Standard | 月1360円/ユーザー | 2TB | 0.68円/GB | |
Business Plus | 月2040円/ユーザー | 5TB | 0.408円/GB |
上記の2つのバージョンの価格比較表から、Googleドライブの個人エディションの価格はDropboxの個人エディションの価格より手頃であり、ストレージ容量もより多く提供しています。それに、Googleドライブは無料ユーザーにより多くのストレージ容量を提供します。個人または家族としてクラウドディスクを使用している場合は、Googleドライブをお勧めします。ビジネスチームとしてクラウドディスクを使用している場合は、Dropboxを使用することをお勧めします。
セキュリティ対策

DropboxもGoogleドライブもクラウドサービスでありながら、ネットワークサービスでもあります。もちろんセキュリティとプライバシーに関心を寄せなければなりません。DropboxとGoogleドライブのセキュリティ保護は密接に関連しており、どちらも2要素認証と静止ファイルの暗号化を組み合わせてデータを保護します。
ただし、Dropboxの2段階認証プロセスによりアカウントにセキュリティが追加されるため、Dropboxのセキュリティ作業はより優れています。2段階認証プロセスを有効にした後、ユーザーが他のデバイスにログインまたは接続すると、システムはユーザーに6桁のコードまたはUSBセキュリティキーの提供を求めます。
また、Dropboxでは「遠隔消去」機能を持っていて、万が一にデバイスが紛失され、または盗難されてしまった時に、遠隔操作でその端末のデータを消去することが可能です。これにより、情報が外部に漏れる恐れが無くなります。
クラウドサービスのセキュリティに重視する場合は、Dropboxを選択できます。
ファイルの設定

ファイル共有
GoogleドライブとDropboxはどちらもファイルやフォルダを共有でき、どちらも権限の付与と接続の共有が似ています。どちらも、アクセスと編集の権限だけでなく、共有者のリストを設定する必要があります。
ただし、Dropboxは共有ファイルの保護において、Googleドライブより優れています。フォルダやファイルを共有する時に、外に情報が漏れる恐れがありますが、Dropboxを使用することにより、セキュリティを上げることが可能です。具体的には共有データにパスワードをつけることができたり、有効期限をつけることができます。このパスワードにアクセスできるのは、パスワードを知っている人だけです。ファイル共有の日付が期限切れになると、共有ファイルへの接続は機能しなくなり、データをより安全に共有することができます。一方、Googleドライブではリンク共有時にパスワードを指定することができませんので、リンク共有時のセキュリティが弱いかもしれません。
ファイルの同期設定
DropboxとGoogleドライブの間でファイルを同期する方法が異なるため、アップロード速度は異なっていています。
Googleドライブのファイル同期は、「バックアップと同期」というアプリで設定できます。「バックアップと同期」の設定と使い方を理解したら、非常に簡単にデータ同期できます。一方、Dropboxでは、設定する必要なく自動同期できます。手動でアップロードすれば、自動的に全てのデバイスで同期できます。
ファイルの復元
人間にはミスがつきもの。誤ってファイルを削除・変更してしまい、大きな問題になるかもしれません。そのような時のために、各サービスとも「ファイルの復元機能」を備えています。削除・変更後も一定期間であれば、元に戻すことが可能です。
しかし、削除後に復元可能な日数については、大きく異なります。Dropboxは、およそ半年にわたり変更の復元が可能で、ミスにやさしい設定となっています。一方、Googleドライブはわずか25日という設定で、ミスに大変厳しいです。ここはDropboxの強みが表れたといえるでしょう。
Google社とDropbox社
Gmailは2019年時点での利用者数は15億人も超え、今は世界最大のメールサービスと言っても過言ではありません。ユーザーはGmailアカウントさえあれば、Google系のすべてのサービスも利用でき、もちろんGoogleドライブも含まれています。つまり、Googleドライブのユーザーベースがかなり大きいです。一方、Dropboxは世界で6億人以上が使用しておりますが、Googleドライブとはっ比べ物になりませんです。
また、Googleはドライブは30種類のファイルをサポートでき、Microsoftファイルをオンラインで表示すると、編集時に対応のGoogleドキュメントに変換されます。それに、GoogleはGmailやGoogleドキュメントなどGoogle系のサービスと関連付け、YouTubeやマップなどのサービスとのクイックリンクができます。
比較の結果:
以上の説明で、比較した結果が簡単に見られます。
- 個人用であればGoogle Driveがおすすめです。Dropboxは無料ユーザーに2GBのストレージに対し、Googleドライブは15GBの無料ストレージスペースを提供しています。無料でお使いたい場合は、Google Driveを利用することをおすすめします。
- ビジネス用であればDropboxがおすすめです。ビジネス用の場合には、DropboxはGoogle Driveと比べて値段も安く、容量も劣っていなく、コスパが良いです。
- 企業での導入はGoogle Driveがおすすめです。Dropboxをビジネスで使用する場合ですが、あまりおすすめできません。Google Driveのビジネスプランは「G suite」というプランを購入することで、ドキュメントやスプレッドシートなどGoogleのあらゆるサービスを使うことができ、社内での使いやすさは高いです。
- セキュリティ重視ならDropboxがおすすめです。データの安全の面では、Dropboxがより高いセキュリティ対策を立てています。それに、Dropboxはデータ復元への時間設定も比較的に長く、ミスにやさしい設定となっています。
- より安定感と信頼感を求めるユーザーならGoogle Driveがおすすめです。
DropboxとGoogleドライブの間でファイルを同期する方法
前述の通り、DropboxとGoogleドライブはどれもユーザー数が非常に多く、ユーザーに信頼されています。つまり、DropboxとGoogleドライブを同時に利用していることも珍しくありません。こういう時に、データの移動や、同期の操作も避けられませんね。では、DropboxのファイルをGoogleドライブに同期したり、GoogleドライブのファイルをDropboxに同期したりする場合はどうしますか?
従来の方法では、同期元のクラウド内のすべてのファイルを手動でダウンロードしてから、別のクラウドに手動でアップロードすることです。これは確かにDropboxからGoogleドライブへの移行を実現できますが’、データのサイズが大きい場合、あるいは、データ量が大きい場合は、大変時間がかかります。それに、途中で失敗する可能性も高く、プロセスが完了するまでページを閉じることもできません。現時点では、サードパーティのツールを使用する必要があります。ここでは、最高のマルチクラウド管理ツールMultCloudを強くお勧めします。

MultCloudは複数のクラウドストレージを統合管理できる無料のWebアプリです。クラウドサービス間でファイルを転送したり、同期することができるだけでなく、アップロード、ダウンロード、切り取り、コピー、貼り付け、移動、削除、再命名などのオンラインファイル管理もできます。
なぜMultCloudを推薦しますか?これはいくつかの原因があります。
- Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、など30個を超える主流クラウドサービスをサポートします。
- MultCloudはバックグラウンドでタスクを実行しているため、転送プロセスが開始されたら、ページを閉じたり、PCを閉じたりしても構いません。
- 従来のダウンロードおよびアップロード方法と比較して、MultCloudの同期はネットワークに依存しません。つまり、ローカルネットワークが貧弱な場合でも、同期タスクの速度はローカルネットワークの影響を受けないため、時間を大幅に節約できます。
- MultCloudはデータの転送には暗号化され、データ通信で利用したデータはキャッシュしません。クラウドサービスへの認証にも「OAuth認証」を使用するので、パスワード情報を一切保管しません。
- MultCloudの同期機能には、データサイズの制限はありません。
次のパートでは、MultCloud経由でGoogleドライブからDropboxに同期する手順を詳しく説明します。
MultCloud経由でGoogleドライブからDropboxに同期する手順
ステップ1.MultCloudアカウントを作成する
MultCloudはWebベースのツールであるため、使用する前に、まずMultCloudのアカウントを作成する必要があります。

ヒント:「仮アカウントで試用」オプションを選択して、メールアドレスを入力せずに一時的なアカウントを作成することができます。または、Googleアカウント、Facebookアカウントで直接ログインすることもできます。
ステップ2.クラウドを追加する
「クラウドの追加」をクリックし、DropboxとGoogleドライブのアイコンをそれぞれ選択して、指示通りにDropboxアカウントとGoogleドライブアカウントをMultCloudに追加します。

ヒント:MultCloudに一度に追加できるクラウドアカウントは1つだけです。複数のアカウントを追加するには、上記の操作を繰り返してください。アカウントを追加完了したら、MultCloudのインターフェース画面の左側で表示されます。
ステップ3.DropboxからGoogleドライブに同期する
「クラウド同期」をクリックし、Dropboxを同期元として選択し、Googleドライブを同期先として選択します。

ヒント:Googleドライブ内のファイルの一部のみ同期する場合は、同期したいフォルダを同期元として選択すればよいです。
ステップ4.「スケージュール」と「オプション」設定
同期元と同期先を選択後、「スケージュール」で設定することで、タスクをスケージュール通りに実行できます。また、「オプション」をクリックして、同期モードとメール通知を設定できます。
- スケージュールは(日次、週次、月次)で設定できます。

同期モード:
- ベーシック同期とリアルタイム同期
- 一方向同期と双方向同期
- シンプル同期、ミラー同期(有料)、移動同期(有料)累積同期、更新同期、増分同期、フル同期
同期モード
ヒント:シンプル同期は、ソースディレクトリ下で追加、変更、削除されたファイルはターゲットディレクトリに複製されますが、ゲットディレクトリ下で追加、変更、削除されたファイルはソースディレクトリに複製されません。
ステップ5.「今すぐ同期」
最後に、「今すぐ同期」をクリックして、Googleドライブ内のファイルをDropboxに同期します。
ヒント:「タスクリスト」を開き、タスクの横にある三つの横線クリックして、タスクをログ表示、オプション、スケージュール、削除どの操作ができます。
概要
DropboxとGoogleドライブを比較することで、両者の違いは一目瞭然です。Googleドライブの価格設定とストレージは個人や家族に適しているのに対し、Dropboxはビジネスチームに適していることがわかります。2つのクラウドディスクのセキュリティパフォーマンスとファイル共有機能は基本的に同じです。
「クラウド同期」機能以外、MultColudは「リモートアップロード」および「クラウド転送」機能も備えています。クラウドストレージ間でファイルを移行したい場合は、役に立てます。MultColudを利用して、ソフトウェアをダウンロードする必要なく、クラウドアカウントを追加するだけで、あるクラウドからもう一つのアカウントにデータをンそうできます。FTPファイルをGoogleドライブにアップロードする場合は、「リモートアップロード」機能を最大限に活用できます。